Book15
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[[Book]]
-エッチングの高度化と3次元構造の作製技術 第1章 加工技術...
----
-第3節 ドライエッチングの基礎と高度化
石川健治 名古屋大学
-1. ドライエッチングの概要
--1-1. 歴史的背景
ドライエッチングは、化学薬液を使用するウェットエッチング...
--1-2. ウェットエッチングとドライエッチングの比較
ウェットエッチングでは、剥離液がフォトレジストの樹脂に浸...
--1-3. ドライエッチングの発展
1980年代以降、エッチングガスプラズマを用いたドライエッチ...
このように、ドライエッチングは半導体製造において重要な技...
--1-4. 加工形状の3次元構造とスケール:スケールの重要性
加工形状の3次元構造から見た“スケール”に着目する必要がある...
1959年にリチャード・ファインマンが「There’s plenty of roo...
--1-5. エッチング技術の進化
エッチング技術に話を戻すと、ミクロンスケール、ナノメータ...
大量生産性に焦点を置くと、フォトリソグラフィによるパター...
2010年後半からは、フォトリソグラフィのパターンを元に、そ...
このように、加工形状の3次元構造とスケールに関する技術は日...
--1-6. プラズマエッチング技術の基礎と将来展望
半導体集積回路の製造が先導して微細化を進めているプラズマ...
●材料選択比
ロジック半導体では、微細化によって得られる低消費電力化と...
●高アスペクト比
メモリ半導体ではコスト競争が激しく、積層の3次元化が進んで...
●難エッチング材料加工
基本素子の多様化が進んでおり、3次元構造を制御してデバイス...
化合物に含まれる元素が多くなると、選択エッチング現象によ...
●プロセスの計測や制御
エッチングプロセスは、被加工面から材料を除去するため、や...
したがって、プロセス中の装置状況をセンサーでモニターし、...
図 プラズマエッチングに求められる技術発展の方向性
このような内容について、本節では取り上げる。
-2. ドライエッチングの基礎
--2-1. 基本概念
ドライエッチングは、反応生成物を揮発除去して排気する技術...
--2-2. ガスエッチング(プラズマレス)
最初に、反応性の蒸気をさらすことで化学反応して揮発性の生...
--2-3. ラジカルエッチング
次に、プラズマを発生させて化学活性なラジカルを生成し、ラ...
--2-4. 反応性イオンエッチング
最後に、プラズマによって生成したイオンをイオンシースの電...
当時日電アネルバの細川氏が報告し、反応性イオンエッチング...
スパッタリング現象ということからも、イオンの照射エネルギ...
--2-5. エッチング原理のまとめ
上述した3つのエッチング原理は、1. ガスエッチング(プラズ...
--2-6. 3次元形状プロファイルの制御
3次元形状のプロファイルを制御するためには、側壁での反応、...
イオンベースの加工で化学反応性の高いラジカルが共存する場...
マスクの形状が完全な垂直でない場合、マスクの側壁に当たっ...
チャージしたイオンはマスクで影になっていても直進して構造...
紙面の都合上、十分な基礎的内容を説明できないが、次の節で...
-3. これからの微細化 材料選択比
半導体集積回路のエッチング技術で歴史的に黎明期の微細化を...
これがなぜ重要であるかと言えば、ウェハ面内にエッチングレ...
次に、絶縁膜を成膜してから下層の電極部分に接続するための...
材料選択比は、材料表面の特性を取り入れるようにガスプラズ...
今後材料の加工寸法が微細化されるほど、要求される材料選択...
セルフアラインメントは、絶縁保護している部分、サイドウォ...
ほかのHigh-k材料となるHfO2やGaN化合物では技術的に難易度が...
古くからGaAsでも周期律表の右列に位置する元素ほど揮発性を...
ここまでに選択エッチングの実現性の原理について述べてきた...
--3-1. 原子層エッチング
まだまだ加工時間という面での問題が残っているが、ここ数年...
第一ステップで変質層を形成するにはイオン照射によってアモ...
具体的な方法では、例えば シリコン窒化物にイオン照射する...
先にシリコンを塩素ラジカルに曝しておきハロゲン化した層を...
以上のことは、除去したい膜の構成元素に配位子を結合させ、...
今後、パターン寸法の微細化とエッチング量の精密制御という...
-4. これからの高アスペクト比加工 ガス分子デザイン
面積当たりの素子数を増やし、いわゆる集積度を上げていくた...
高アスペクト比のエッチングになると、問題になることはアス...
アスペクト比依存のエッチングを生じる要因には、エッチャン...
イオンの入射角度分布は、イオンの熱速度で分散する水平方向...
反応性イオンエッチングの原理では、反応面へのイオン照射に...
そこで、最近注目されているのはHFなどである [15]。安定でSi...
同様にしてSiの高アスペクト比構造のエッチングを高速にする...
アモルファスカーボンの高アスペクト比構造のエッチングも活...
一方で基板温度を下げた方が、ラジカルの吸着が持続したまま...
ここでは高アスペクト比という方向性について述べてきた。こ...
-5. これからの難エッチング材料加工 表面反応の精密制御
エッチングでは表面から物理的に除去するスパッタリング技術...
遷移金属の加工は磁性体材料で多く、ハロゲンなどを使った方...
難エッチング材料の加工には段階的な発展が試みられており、...
上述してきたように、ドライエッチングの原理では、気相から...
-6. 計測と制御のリアルタイム化と情報学活用 機械学習
ドライエッチングのプロセス開発について述べる。歴史的に、...
エッチングプロセスのその場観察には、分光偏光解析や赤外分...
プラズマプロセスでは、機能性材料へのプロセスダメージが問...
最適な条件がプロセスとして設定されれば、制御手法が取られ...
プロセス制御には、統計的プロセス制御や高度プロセス制御が...
-7. おわりに
本節では、プラズマエッチング技術の基礎から将来展望までを...
今後も、機械学習や人工知能の技術を取り入れながら、リアル...
参考文献
[1] S. M. Irving, US Patent 3,615,956 (1969).
[2] R. P. Feynmann, Eng. Sci. 23, p. 22 (Caltech, 1960).
[3] G. Binning, H. Rohrer, Phys. Rev. Lett. 27, 922 (1982).
[4] G. S. Higashi, et al., Appl. Phys. Lett. 56, 656 (199...
[5] C. Johnson, et al., IBM Tech. Disclosure Bull. 26, 45...
[6] S. Tajima, et al., J. Phys. Chem. C 117, 20810 (2013).
[7] Y. Horiike, and M. Shibagaki, Jpn. J. Appl. Phys. 15,...
[8] N. Hosokawa, et al., Jpn. J. Appl. Phys. 13, 435 (197...
[9] K. Karahashi, et al., J. Vac. Sci. Technol. A 22, 116...
[10] K. Ishikawa, et al., Jpn. J. Appl. Phys. 57, 06JA01 ...
[11] S. Nakamura, et al., J. Appl. Phys. 133, 043302 (202...
[12] K. Ishikawa, et al., Jpn. J. Appl. Phys. 56, 06HA02 ...
[13] S. Hsiao, et al., Appl. Sur. Sci. 542, 148550 (2021).
[14] Y. Lee, et al., ACS Nano 9, 2061 (2015).
[15] Y. Kihara, et al., Tech Dig. VLSI (Kyoto, IEEE, 2023).
[16] K. Ishikawa, et al., Appl. Surf. Sci. 645, 158876 (2...
[17] T. Ohiwa, et al., Jpn. J. Appl. Phys. 31, 405 (1992).
[18] T. Yoshie, et al., Appl. Surf. Sci. 638, 157981 (202...
[19] T. Nguyen, et al., ACS Appl. Mater. Interf. 16, 5319...
[20] M. Kambara, et al., Jpn. J. Appl. Phys. 62, SA0803 (...
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-エッチングの高度化と3次元構造の作製技術 第1章 加工技術...
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-第3節 ドライエッチングの基礎と高度化
石川健治 名古屋大学
-1. ドライエッチングの概要
--1-1. 歴史的背景
ドライエッチングは、化学薬液を使用するウェットエッチング...
--1-2. ウェットエッチングとドライエッチングの比較
ウェットエッチングでは、剥離液がフォトレジストの樹脂に浸...
--1-3. ドライエッチングの発展
1980年代以降、エッチングガスプラズマを用いたドライエッチ...
このように、ドライエッチングは半導体製造において重要な技...
--1-4. 加工形状の3次元構造とスケール:スケールの重要性
加工形状の3次元構造から見た“スケール”に着目する必要がある...
1959年にリチャード・ファインマンが「There’s plenty of roo...
--1-5. エッチング技術の進化
エッチング技術に話を戻すと、ミクロンスケール、ナノメータ...
大量生産性に焦点を置くと、フォトリソグラフィによるパター...
2010年後半からは、フォトリソグラフィのパターンを元に、そ...
このように、加工形状の3次元構造とスケールに関する技術は日...
--1-6. プラズマエッチング技術の基礎と将来展望
半導体集積回路の製造が先導して微細化を進めているプラズマ...
●材料選択比
ロジック半導体では、微細化によって得られる低消費電力化と...
●高アスペクト比
メモリ半導体ではコスト競争が激しく、積層の3次元化が進んで...
●難エッチング材料加工
基本素子の多様化が進んでおり、3次元構造を制御してデバイス...
化合物に含まれる元素が多くなると、選択エッチング現象によ...
●プロセスの計測や制御
エッチングプロセスは、被加工面から材料を除去するため、や...
したがって、プロセス中の装置状況をセンサーでモニターし、...
図 プラズマエッチングに求められる技術発展の方向性
このような内容について、本節では取り上げる。
-2. ドライエッチングの基礎
--2-1. 基本概念
ドライエッチングは、反応生成物を揮発除去して排気する技術...
--2-2. ガスエッチング(プラズマレス)
最初に、反応性の蒸気をさらすことで化学反応して揮発性の生...
--2-3. ラジカルエッチング
次に、プラズマを発生させて化学活性なラジカルを生成し、ラ...
--2-4. 反応性イオンエッチング
最後に、プラズマによって生成したイオンをイオンシースの電...
当時日電アネルバの細川氏が報告し、反応性イオンエッチング...
スパッタリング現象ということからも、イオンの照射エネルギ...
--2-5. エッチング原理のまとめ
上述した3つのエッチング原理は、1. ガスエッチング(プラズ...
--2-6. 3次元形状プロファイルの制御
3次元形状のプロファイルを制御するためには、側壁での反応、...
イオンベースの加工で化学反応性の高いラジカルが共存する場...
マスクの形状が完全な垂直でない場合、マスクの側壁に当たっ...
チャージしたイオンはマスクで影になっていても直進して構造...
紙面の都合上、十分な基礎的内容を説明できないが、次の節で...
-3. これからの微細化 材料選択比
半導体集積回路のエッチング技術で歴史的に黎明期の微細化を...
これがなぜ重要であるかと言えば、ウェハ面内にエッチングレ...
次に、絶縁膜を成膜してから下層の電極部分に接続するための...
材料選択比は、材料表面の特性を取り入れるようにガスプラズ...
今後材料の加工寸法が微細化されるほど、要求される材料選択...
セルフアラインメントは、絶縁保護している部分、サイドウォ...
ほかのHigh-k材料となるHfO2やGaN化合物では技術的に難易度が...
古くからGaAsでも周期律表の右列に位置する元素ほど揮発性を...
ここまでに選択エッチングの実現性の原理について述べてきた...
--3-1. 原子層エッチング
まだまだ加工時間という面での問題が残っているが、ここ数年...
第一ステップで変質層を形成するにはイオン照射によってアモ...
具体的な方法では、例えば シリコン窒化物にイオン照射する...
先にシリコンを塩素ラジカルに曝しておきハロゲン化した層を...
以上のことは、除去したい膜の構成元素に配位子を結合させ、...
今後、パターン寸法の微細化とエッチング量の精密制御という...
-4. これからの高アスペクト比加工 ガス分子デザイン
面積当たりの素子数を増やし、いわゆる集積度を上げていくた...
高アスペクト比のエッチングになると、問題になることはアス...
アスペクト比依存のエッチングを生じる要因には、エッチャン...
イオンの入射角度分布は、イオンの熱速度で分散する水平方向...
反応性イオンエッチングの原理では、反応面へのイオン照射に...
そこで、最近注目されているのはHFなどである [15]。安定でSi...
同様にしてSiの高アスペクト比構造のエッチングを高速にする...
アモルファスカーボンの高アスペクト比構造のエッチングも活...
一方で基板温度を下げた方が、ラジカルの吸着が持続したまま...
ここでは高アスペクト比という方向性について述べてきた。こ...
-5. これからの難エッチング材料加工 表面反応の精密制御
エッチングでは表面から物理的に除去するスパッタリング技術...
遷移金属の加工は磁性体材料で多く、ハロゲンなどを使った方...
難エッチング材料の加工には段階的な発展が試みられており、...
上述してきたように、ドライエッチングの原理では、気相から...
-6. 計測と制御のリアルタイム化と情報学活用 機械学習
ドライエッチングのプロセス開発について述べる。歴史的に、...
エッチングプロセスのその場観察には、分光偏光解析や赤外分...
プラズマプロセスでは、機能性材料へのプロセスダメージが問...
最適な条件がプロセスとして設定されれば、制御手法が取られ...
プロセス制御には、統計的プロセス制御や高度プロセス制御が...
-7. おわりに
本節では、プラズマエッチング技術の基礎から将来展望までを...
今後も、機械学習や人工知能の技術を取り入れながら、リアル...
参考文献
[1] S. M. Irving, US Patent 3,615,956 (1969).
[2] R. P. Feynmann, Eng. Sci. 23, p. 22 (Caltech, 1960).
[3] G. Binning, H. Rohrer, Phys. Rev. Lett. 27, 922 (1982).
[4] G. S. Higashi, et al., Appl. Phys. Lett. 56, 656 (199...
[5] C. Johnson, et al., IBM Tech. Disclosure Bull. 26, 45...
[6] S. Tajima, et al., J. Phys. Chem. C 117, 20810 (2013).
[7] Y. Horiike, and M. Shibagaki, Jpn. J. Appl. Phys. 15,...
[8] N. Hosokawa, et al., Jpn. J. Appl. Phys. 13, 435 (197...
[9] K. Karahashi, et al., J. Vac. Sci. Technol. A 22, 116...
[10] K. Ishikawa, et al., Jpn. J. Appl. Phys. 57, 06JA01 ...
[11] S. Nakamura, et al., J. Appl. Phys. 133, 043302 (202...
[12] K. Ishikawa, et al., Jpn. J. Appl. Phys. 56, 06HA02 ...
[13] S. Hsiao, et al., Appl. Sur. Sci. 542, 148550 (2021).
[14] Y. Lee, et al., ACS Nano 9, 2061 (2015).
[15] Y. Kihara, et al., Tech Dig. VLSI (Kyoto, IEEE, 2023).
[16] K. Ishikawa, et al., Appl. Surf. Sci. 645, 158876 (2...
[17] T. Ohiwa, et al., Jpn. J. Appl. Phys. 31, 405 (1992).
[18] T. Yoshie, et al., Appl. Surf. Sci. 638, 157981 (202...
[19] T. Nguyen, et al., ACS Appl. Mater. Interf. 16, 5319...
[20] M. Kambara, et al., Jpn. J. Appl. Phys. 62, SA0803 (...
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