Blog20220227 のバックアップ差分(No.3)


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** 独裁者がうまれるわけ [[(imidas Web):https://imidas.jp/cinema/?article_id=l-84-006-20-03-g452]]

フランク・ディコッター『人はいかに独裁者になるのか』独裁者は弱い存在だからこそ、政治で独裁を敷く
T.W.アドルノ『現代社会学大系12 権威主義的パーソナリティ』(田中義久、矢沢修次郎、小林修一訳、青木書店、1980年)階統関係に置かれていた場合、服従と従属が当たり前
映画:『シークレット・オブ・モンスター』(ブラディ・コーベット監督、2015年)

** 独裁政治への転落 [[(asahi Web):https://globe.asahi.com/article/13741701]]

プラトン(紀元前427~前347年)『国家』(岩波文庫、訳・藤沢令夫)「蜂」を例えに、民主主義から独裁政治への転落シナリオを分かりやすく説いた「知恵」

ミツバチの群(コロニー)には,女王蜂(queen),雄蜂(drone),働き蜂(worker)が存在する.雄蜂は女王蜂と生殖するためだけに生まれ,カラダは大きいが毒針ももたず働きもしない.

寡頭制(Oligarchy):全部または大半の政治権力を、特定の少数の人々が握っている政体(R.ミヘルスは『政党社会学』 (1911) ).貧富の格差を背景に、無為徒食のならず者たちのたぐいが生まれます.「彼らは怠惰と放縦の産物であり、零落したり悪事に走ったりします。」これが,ミツバチの雄蜂と似ていると言います.「しかし,ときに才覚があり,毒針をもつような雄蜂が現れると、針のない他の雄蜂を従えるのです.」独裁者を担ぎ上げる「民衆」は数を集め勢力を増しますが,「蜜の分け前にあずかるのでなければ、あまり集まろうとはしない。そこで、先頭に立つ指導者たちは、持てる人々から財産を取り上げ、その大部分は自分で着服しながら、残りを民衆に分配する。」「そうして権力を握った「独裁者」は、初めの何日かは誰にでも優しくほほ笑みかけて、自分が「独裁者」であることを否定し、私的にも公的にもたくさんのことを約束する。けれど、その後は絶えず何らかの戦争を引き起こす。それは民衆が指導者を必要とする状態におくためなのだという。そして、有能な人材を粛清するようになる。」(豊永郁子,著書に「新版 サッチャリズムの世紀」「新保守主義の作用」など)

** 国をつくるという仕事 英治出版 単行本 – 2009/4/7 西水 美恵子 (著)

雑誌「選択」(編集長:湯浅二郎(2014~),湯浅正巳(~2014))

** 会社からルールをなくして社長も投票で決める会社をやってみた。 人を大事にするホラクラシー経営とは?  Wave出版 2018年03月

Holacracy 社内に役職や階級のないフラットな組織形態のこと,ユダヤ人小説家のアーサー・ケストラーがつくった「ホロン」や「ホラーキー」という言葉がもとになった言葉 比較:ティール組織

** ヘッドハンターが教える 「次世代トップリーダーの座標軸」 人間力を高める経営の心得とは PHP研究所 単行本 – 2018/9/20 古田 英明 (著)


** 部長の資格 アセスメントから見たマネジメント能力の正体 (講談社現代新書) 新書 – 2013/11/15 米田 巖 (著)

4グループ18タイプの説明がある

1.非常時に弱い 平常時は良いが,ビックチャンスを活かせない
2.現在価値守旧 新しい価値を生み出せない.手段の目的化
3.表面対応 本質の問題がわからない.対症療法.
4.改善漸進 局面打開のみ
5.能吏 モットがない.訴求力のあるメッセージが発信できない
6.優柔不断 タイミングがわるい
7.とりあえず 目先の課題に追われる
8.成果偏重 プロセスに関心を払わない, PM理論:パフォーマンスとメンテナンス
9.円満至上 その場を丸く収めることに執心
10.キャリア志向 自己のキャリアアップを優先,育成ができない
11.支配指向 部下の納得を無視
12.統制 権力志向,支配欲と形式主義,指示命令を守ることを重視,成果が伸び悩み
13.ヒラメ 上司と密でメンバーとは希薄
14.他責 言い分け,自己弁護,自己防衛に専心
15.安逸 並みの成果に満足
16.存在感希薄 真面目で万事控えめ,人を動かすような言動がない
17,部門利益代表 周りに貢献しない

信なくば立たず,インテグリティー信頼感が乏しい

迅速性,優先度判断,決断力(リスクテイキング),自律意識(主体性),適応力の不足,ストレス耐性,対組織(集団リーダーシップ)

分析力,判断力,創造力(斬新性,革新性,独自性)が必要

目的,計画,プロセス,成果をチームで上げること.

PM理論のメンテナンスは,集団維持であり,メンバーと目標達成の両立である.

Doing right things でなく,Doing things right である. 正しいことを行うだけでなく,なすべき事を正しく行うことである.

**「徳」がなければリーダーにはなれない 「エグゼクティブ・コーチング」がなぜ必要か (PHPビジネス新書) 新書 – 2014/4/19 岩田 松雄 (著)

コンサルトとコーチングの違い.問題を見つけ出し解決策を提案.質問を繰り返し,答えを出させる.
エグゼクティブは(ドラッカーに言わせると)知識労働者.
論語. 徳と才 徳とは,世の中に貢献しようとする心.

働く目的.ハリネズミは基本原理,狐は同時にいくつも追求.「針鼠と狐「戦争と平和」の歴史哲学」

第五水準の経営者. 1は有能な個人,2は組織に寄与,3は有能な管理者

好きなこと(情熱),特異なこと(世界一),人の役に立つ(原動力)

孫子「敵を知り,己を知れば,百戦危うからず」
古代ギリシャ「汝自身を知れ」

条件適合(コンティンジェンシー)理論 達成指向,指示命令,参加,支援

信頼できる部下を5人もて

人事権をもつ 理論やミッションを体現したい人を抜擢

人物鑑定法 安岡正篤「六験」うれしい(節度),楽しい(本音),怒った(感情コントロール),恐れる(独立性),悲しい(情),苦しみ(志,粘り強さ)

※これを調べると,「八観六験」という言葉が,「呂氏春秋(りょししゅんじゅう)」に書かれている,とある.[[(Web):https://www.epochtimes.jp/2015/10/24649.html]]
※「呂氏春秋」は中国の秦の始皇8年(紀元前239年)の書物.[[(Wikipedia):https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%91%82%E6%B0%8F%E6%98%A5%E7%A7%8B]]
※英語訳がある.「 Lüshi chunqiu 」Chapter 5 "Merit and fame" には,If the ruler of men is wor­thy, the brave and heroic will be attracted to him. A man can be compelled to laugh but not to fed joy, and to wail but not to feel sadness. A man can be compelled to practice the Dao; but what he accomplishes can only be trivial, never great. 
The six tests are: make them ''delighted'' in order to test their ''self-control''; make them ''happy'' in order to test their tendency to ''wantonness''; make them ''angry'' in order to test their ''self-restraint''; make them ''apprehensive'' in order to test their ''unique features''; make them ''sad'' in order to test their ''empathy'' for others; and oppress them in order to test their resolve. 

※ the Dao の意味が不明,他に Do not transgress the Dao of Heaven; Do not contravene the pattern of order in Earth; Do not disrupt the guiding principles of men. とある.transgress 逸脱,contravene も違反,disrupt は乱す.「神の真理を逸するなかれ,地球の秩序に反するなかれ,人の指導原理を乱すなかれ」

to do good ではなく to be good . 善をなすかより,善であれ

マッキンゼー出身のジェームズ・C・コリンズと、GE出身のスタンフォード大学教授ジェリー・I・ポラスによって書かれた『ビジョナリー・カンパニー』1994年に出版.長く続く組織をつくり出すことに力を注いでいる.

【ビジョナリー・カンパニーの8つの生存の法則】
(1)製品ではなく企業そのものが究極の作品と考える
(2)現実的な理想主義
(3)基本理念を維持し、進歩を促す
(4)社運を賭けた大胆な目標
(5)カルトのような文化
(6)大量のものを試して、うまくいったものを残す
(7)生え抜きの経営陣
(8)決して満足しない

参考: [[(Diamond.jp Web):https://diamond.jp/articles/-/58184]]

『ビジョナリー・カンパニー2』もある.会社の目的は,人集めである.パッカードの法則:成長を担う適切な人材を集められるスピードよりも売上高を増やすことはできない,環境の変化を乗りこえ,長く続く偉大な企業になりえない.

続き [[(月刊『致知』):https://www.chichi.co.jp/web/20190825_yasuoka_arai]]
 八観
「通則観其所礼」「通ずれば其の礼する所を観る」順調に物事が進んでいる時、何を礼するか
「貴則観其所進」「貴ければ其の進むる所を観る」出世して、どういう人間を尊ぶか
「富則観其所養」「富めば其の養ふ所を観る」金ができ、何を養うか
「聴則観其所行」「聴けば其の行ふ所を観る」言うことを、実行しているか
「止則観其所好」「止れば其の好む所を観る」休んだ時、どのように過ごしているか
「習則観其所言」「習へば其の言ふ所を観る」気楽で親しい人に、何を言うか
「窮則観其所不受」「窮すれば其の受けざる所を観る」困った時、受けるべきではないものを受けていないか
「賤則観其所不為」「賤なれば其の為さざる所を観る」落ちぶれた時、やるべきでないことをしていないか
 六験
「喜之以験其守」「之を喜ばしめて以て其の守(外してはならない大事なことを守れるか)を験す」
「楽之以験其僻」「之を楽しましめて以て其の僻(人間的かたより)を験す」
「怒之以験其節」「之を怒らしめて以て其の節(節度)を験す」
「懼之以験其持」「之を懼れしめて以て其の持(独立性、自主性)を験す」
「哀之以験其人」「之を哀しましめて以て其の人(人柄)を験す」
「苦之以験其志」「之を苦しましめて以て其の志を験す」