- SiC/GaNパワー半導体の実装と信頼性評価技術 / 菅沼克昭編著. -- 日刊工業新聞社, 2014.12.
- パワーサイクル環境で生じる劣化損傷について,疲労破壊,界面劣化の生じるメカニズム.制御工学と電気動力変換,半導体・回路技術の総合技術がパワーエレクトロニクスである.水銀整流器がシリコンのサイリスタやダイオードに置き換えられ省エネルギー化した.希土類磁石モータや回転位置センサーなども画期的な技術革新の役割を担っている.現在では,SiCやGaNなどへの置き換えが,技術革新を牽引する中核技術である.日本だとプリウスやのぞみのインバータ駆動で実証済みである.
- Figure of merits (FOM)性能指数について Baliga (IEEE ED 10 (1989) 455)やHuang(IEEE EDL 25 (2004)298)が有名.
- Double diffused MOS (DMOS),Super junction (SJ),IGBT の説明,Power factor correction (PFC)力率改善回路の説明
- はんだ(鉛フリー),液相拡散(Transient liquid phase: TLP)接合,導電性接着剤,金属粒子焼結接合,固相接合
- 歴史的に最初はCAN構造でハーメチックシールしていたものを,1960年に熱硬化性樹脂(エポキシ)を使って,リードフレームにモールド(トランスファー)成型するようになった.1970年にNASAでポリイミドが開発され,最近では放熱フィラーの使用がある.
- 試験には,耐湿性試験,プレッシャークッカー,バイアス印加が行われる.
- エポキシ樹脂で有名な会社は,DIC,日本化薬,新日鉄住金化学(現 日鉄ケミカル&マテリアルズ),日本触媒である.他にシリコーンやカルボシランが使われる.また,基板では,電気化学工業(デンカ)や味の素(Aginomoto ビルドアップ フィルム:ABFが有名)の会社の製品が有名である.セラミクスか有機に大別され,有機にはメタルベース,リジット(紙やガラス布,コンポジット,熱可塑(テフロン)など),フレキシブル(フィルム)がある.
- 冷却技術.熱伝導と対流(冷媒が空気,水),フィラーはTIM(Thermal interface materilas)と言われる.
- 半導体材料の売上高('22-'23時)は,信越化学工業,SUMCO,住友化学,レゾナックHD(旧 昭和電工と日立化成),新光電気工業,TOPPANホールディングス,イビデン,大日本印刷,HOYA,富士フイルムHD,東京応化,JSR,フェローテック,日産化学,フジミインコーポレーテッド,三益半導体工業,扶桑化学工業,東洋合成工業,ステラケミファ,トリケミカル研究所,カーリットHD,凸版印刷,AGC,三菱ケミカル,JFEミネラル,TOKUYAMA,電気化学工業(デンカ),味の素などがあり,シリコンウェハ,レジスト,フォトマスク,ブランクス,基板,フィラー,樹脂の分野が含まれる.
- 計算化学 / フランク・ジェンセン著 ; 五十幡康弘 [ほか] 共訳. -- 第3版. -- 森北出版, 2023.3.
- 前半 力場法(2章),Hartree Fock理論(3章),電子相関法(4章) 計算化学の手法についての説明は秀逸.
- 重要 基底関数型(5章),密度汎関数法(6章) ここまでが最近の主流. 過去の方法について,半経験的方法(7章),原子価結合理論(8章)にも説明が載せられている.
- 後半 相対論的方法(9章),波動関数解析(10章),分子特性(11章),概念の例示(12章),統計力学と遷移状態理論(14章),定性的理論(16章),統計とQSAR(Quantitative structure and activity relationship)(18章) この辺りを読むと,現在取り掛かっている研究内容を把握し,さらに物理化学で議論される分子の特性についての知りたい内容と計算手法から調べて行く時のポイントが説明されている.
- 予備 最適化技法(13章),シミュレーション技法(15章),数学的方法(17章),付録 に基礎的なことも述べられている.
- 実践非線形有限要素法シミュレーション = Nonlinear finite element analysis / 泉聡志 [ほか] 共著. -- 森北出版, 2024.7.
- 東大機械の大学院講義「非線形有限要素法の原理と応用」の内容.
- 非線形性を考える対象には,幾何学的(座屈),材料学的(塑性,超弾性,粘弾性),境界条件(接触,摩擦)に大別される
- MARC, LS-DYNA, ABAQUS, ANSYS が実習で使用される
- テンソル積(ダイアド)の説明から,剛性マトリクスと変位ベクトルの積は力ベクトルによって決定されるというところから.
- バイオレメディエーションの現代技術 : 生物による汚染土壌・地下水浄化技術 / バイオレメディエーションの現代技術編集委員会編 ; 椎葉究編著. -- コロナ社, 2024.7.
- その場で土壌や地下水の汚染の浄化を生物学的処理でおこなうこと.物理学的には焼却や融解,埋め立てなど掘削や熱的な作用で実施する.化学的には化学反応で分解,無害化し,薬剤を使用する.鉄粉と過酸化水素でFenton反応を使ったり,過マンガン酸カリウムで参加したり,界面活性剤を使ったりする.生物学的には,微生物や植生などを使い,その活性を高めるバイオスティミュレーションや別の場所で培養してから植種するバイオオーグメンテーションなども含まれる.
- 土壌汚染には,有機物(脂肪族炭化水素(ガソリン,ケロシン,重油など),芳香族炭化水素(BTEX(ベンゼン,トルエン,エチルベンゼン,キシレン)),有機ハロゲン(PCB(ポリ塩化ビニル)など),農薬)と無機物(重金属(Hg,Pb,Cd,As(V)など),無機塩(シアン,フッ素,ボロン,硝酸など),アルカリ類(ケイ酸ソーダ),放射性物質(ウラン,トリチウム,セシウム))が対象となる.
- 化学的なプロセスを生物の力を借りて,電子受容体と電子供与体の形でエネルギーを光や化学的に与え,炭素源を供給須ることで異化と同化の代謝を促して,自然浄化のシステムを作り上げることである.
- アストロバイオロジー / 田村元秀 [ほか] 編. -- 日本評論社, 2024.9. -- (シリーズ現代の天文学 ; 18).
- 生命の起源,進化,分布,未来について地球上ならびに地球外で調べる事.
- ハビタビリティー(生命生存可能性)1935年フランスのスタンフェルト(Ary Sternfeld)が提唱
- カールセーガンのコスモスでは,「窒素はDNAに,Caは骨に,鉄は血に,炭素はアップルパイにあり,何れの元素も宇宙で創られた」と述べた.
- 光合成,電子伝達系,量子生物学(ラジカル対に関して),極限環境生物について.T. M. Hoehlerが利用可能下限自由エネルギー(BEQ)を9×10の-23乗ワット(0-5℃),利用可能自由エネルギー(ME)は2×10の-7乗ワット(60-105℃)と主張している.自由エネルギーポテンシャルも下限を0.047Vと上限を1.23Vとすると,これらのエネルギーとポテンシャルの境界領域で生命が見られると考える.他にも,チオエステルからCoAに反応してアセチルCoAができ,ピルビン酸,オキサロ酢酸,コハク酸,α-ケトグルタル酸などのアルデヒドとジカルボン酸が原子代謝の重要物質である.
- 場と時間空間の物理 / 松井哲男, 岸根順一郎著. -- 新訂. -- 放送大学教育振興会, 2020.3. -- (放送大学教材 ; 1562967-1-2011).
- 11章 電磁場と時空の対称性 (時空の座標変換,電磁場のゲージ対称性),12章 共変形式の電気力学(小玉英雄)(マックスウェル方程式の共変形式),13章 等価原理と重力(時空多様体の(計量)テンソル場,反変ベクトル場,共変微分,一般共変性),14章 時空の曲率テンソルと重力場の方程式,15章 一般相対性理論からの帰結
- 基礎物理から理解するゲージ理論 : "素粒子の標準数式"を読み解く / 川村嘉春著. -- サイエンス社, 2017.12. -- (臨時別冊・数理科学 . SGCライブラリ ; 138).
- グリフィス電磁気学 / David J. Griffiths [著] ; 満田節生 [ほか] 訳 ; 1. -- 丸善出版, 2019.12.
- グリフィス電磁気学 / David J. Griffiths [著] ; 満田節生 [ほか] 訳 ; 2. -- 丸善出版, 2020.12.
- 古典,量子,特殊相対性理論,場の量子論の4象限.強い力,弱い力,重力に電磁気力.ゲージ変換とは,ΦとAの変更でEとBに影響しない方程式表記のこと.
- 電磁気学の基礎 = Les fondements de l'électrodynamique / 太田浩一著 ; 1. -- 東京大学出版会, 2012.3.
- 電磁気学の基礎 = Les fondements de l'électrodynamique / 太田浩一著 ; 2. -- 東京大学出版会, 2012.3.
- ポテンシャル関数
- ひとりで学べる電磁気学 : 大切なポイントを余さず理解 / 中山正敏著. -- 講談社, 2016.9. -- (ブルーバックス ; B-1986).
- 「ファインマン物理学」を読む : 電磁気学を中心として / 竹内薫著. -- 普及版. -- 講談社, 2020.2. -- (ブルーバックス ; B-2129). 初版は2004
- 場,相対性原理,光は量子論.場は近接作用で量子的な「コト」であり,「モノ」ではない.4元ポテンシャル(Φ,Ax,Ay,Az)のローレンツ変換.導体と絶縁体.点電荷で距離ゼロで無限大のエネルギーに発散する.時間と空間の中で自己エネルギーの存在.くり込み,経路積分,摂動.1/(1-x)≒1+x(x<<1),xの大きい場合はy=1/xなら・(1-x)=y/(y-1)≒-y(x>>1)となる.再規格化,再パラメータ化と言う.最小作用の原理(フェルマーの原理).作用は位相がずれること,|x>=exp iwt → cos wt,i|y>=exp iπ/w exp iwt なら→ cos (wt+π/2)と位相がずれている.作用S=云々とすれば,exp iS/hbar と位相角度がずれている.
Last-modified: 2024-10-07 (月) 09:22:15