2020年12月26日 メモ 図書館で
ネットワーク・カオス 中尾裕也, (コロナ社,2018)
力学系の現象を差分方程式で表す離散時間で,または微分方程式で表す連続時間でのそれぞれの表現を基にして,非線形のダイナミクスで見られる解析について説明している.非線形システムのほとんどは,エネルギー散逸を伴う系である.すなわち,初期状態での解は,次第に時間の発展と共にアトラクタに収束する.このアトラクタが,平衡点なのか,閉曲線なのか,準周期解なのか,ストレンジアトラクタになるのか,は対象とするシステムのダイナミクスによっている.離散系では,状態変数の写像の方法使われる.これは,状態変数という情報のネットワーク科学となっている.連続系を,離散フーリエ変換で表したときに,自己相関関数とパワースペクトルの表現が可能である.より幅広く拡張すると,相空間を導入し,状態変数の空間(集合)について,系の安定性などを調べることができる.
物理化学Ⅲ 分子分光学と分子統計力学 (丸善,2018)
東大工学部教程の化学分野の熱力学,統計力学の教科書.分子の量子力学的な理解から,内部エネルギーと分配関数による物質の熱力学的な性質との対応について解説されている.
Bioinorganic chemistry. Eiichiro Ochiai (Academic Press, 2008)
落合栄一郎(カナダ)は「生命と金属」の著者で,金属元素の活性中心をもつ酵素触媒反応に示唆を与える.
Chapters 4 acid-base, 5 oxidation-reduction, 6 oxygenation, and 7 free radical reactions
An introduction to system biology. 2nd ed. Uri Alon (CRC press, 2020)
システム生物学のドライの手法について基礎を説明.
遺伝子発現から翻訳,タンパク合成のプロセスの制御について,数式を使って説明し,そのモデル化のやり方を紹介.
メモ Systemsと複数になっている.生命現象をシステムの動作として理解するためシステム工学の手法を取り入れている.システム工学の時に,単独システムに特定するのではなく,複数のシステムに関して共通のシステム動作を取り扱うということから複数にするのが慣例らしい.
RIKEN news 2020-12
主体感 自らの意思で行動して,その行動をコントロールすることで,周囲に意図通りの影響を与える,と感じること.
ベイズ理論 事前の知識に基づき,ある事象が起きる確率を推定する統計学
カオスの縁 規則的と非規則的に現象が変わるちょうど境界
雪崩現象 コーシー分布の確率事象を脳の神経ネットワークに取り入れた時にネットワークパスが雪崩的に活性化すること
RIKEN news 2020-12
バイオリソースセンター
品種改良や化学肥料に頼らず 持続可能な作物生産
化学肥料や農薬 環境汚染や土壌の劣化,健康被害
作物の収量や品質 遺伝子組み換えによる品種
菌根菌(カビの一種)や根粒菌(細菌) アーバスキュラーをミナトカモジグサとの組み合わせで実験
リービッヒ(1840)無機栄養説
植物-微生物-土壌のサイバー空間 マルチオミクス解析 根圏の微生物叢,土壌の微生物叢 フィールドアグリオミクス (フィジカル空間)
リン酸(コリン)とアミノ酸(アラニン)が共生環境で活性化
RIKEN news 2020-12
核図表 魔法数
フレネル回折と共鳴の類似性
カーボンフォレスト 26時間成長で14cmのカーボンナノチューブを合成 杉目恒志(ひさし)
ムーンショット 困難なものの実現すれば非常に大きな影響を与え,人々を魅了する野心的な目標の実現
数理科学 2021-1
時空 時間と空間の統一 物質が時空をつくり,また運動する場を提供する